この施設は、既存施設の老朽化に伴い、併設する認定こども園松山聖ルカ幼稚園と共に東松山市の中心地から市内下青鳥の高台に移転新築した、教会施設です。
1階は主に礼拝堂、2階を牧師館としたこの施設は、1884年から伝道がなされてきた長い歴史のある教会で、移転に際して旧教会の玄関灯と3枚のステンドグラスを移設し、時の流れの継続を試みました。
外観は平屋部分の礼拝堂と2階建ての牧師館を寄り添う形に一体化させ、独立した礼拝堂のエントランスは塔状のシンボル的な形状としました。
エントランスの吹抜けホールは、正面の扉の向こうに聖壇が、薄暗い上部からステンドグラスの光が差し込む、静寂で落ち着いた空間としました。礼拝堂は聖壇に向かって階段状に空間が広がり、正面には杉板の壁面に木の十字架を配置して、控えめながらも熱心な信徒が多いこの教会のイメージを表しました。