領家公民館
様々な活動を支援し、活動の充実を図る公民館として単に機能的で快適な場所を提供するのではなく、地域の誰もが集い、出会い、交流を生む「地域社会の拠点」となる施設を目指しました。3方が道路に囲まれた細長い敷地に対し、その長辺方向に接する道路に面して誰もが通行できる敷地内通路を設けました。建物はその通路に対して開口部を大きく取り、庇を張り出させると共にその下にテラスを設けるなど極力開かれたものとしています。この空間は歩行者用通路としての利便性だけでなく人と人、建物と地域を結びつけるものとして、日本において古くから発達した「縁側」のように内と外を関連付ける場であり、緩衝帯でもありながら時には出会いやもてなしの場となることを意図しました。建物内部においては中央部に吹抜けを設け、1階と2階を空間的に繋げることで人や他の活動の気配を感じ取れるものとし、出会いやふれ合いの幅が広がることを期待しました。
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