定員増への対応と老朽化した旧園舎の更新を主な目的とした保育園の建替事業です。計画上の制約が多い旗竿状敷地の中で歩車分離を前提とした通路を確保しつつ駐車場・駐輪場を整備し、なるべく広く園庭を確保する事に重点を置きました。また完成後の主要動線だけでなく保育園を運営しながらの新築工事、解体工事を考慮した配置計画を行っています。建物は北側へ生じる日影の影響を抑えつつ、南側から採光を得やすい片流れ屋根を採用し、非対称の形態とバルコニー袖壁の丸窓が印象的な外観としました。
室内では遊戯室と保育室を可動間仕切りで仕切る等、限られた床面積の有効利用を図ると共に、長年にわたり安全で使い易く、維持管理し易い建物を目指しました。