子どもたちの安全・安心を第一に、子どもたちを暖かく見守る空間づくり、優しく穏やかな成長を育む空間づくりをテーマとした木造の保育園です。建物は園庭をとり囲むように配置され、園庭で遊ぶ子どもたちの様子を建物のどこからでも見守ることができると共に、冬の北西から吹く冷たい季節風から園庭や玄関を守ります。保育室の屋根は木造の片流れトラス、遊戯室の屋根は木造の平行弦トラスにより支え、室内にその構造を現すことで木の柔らかさや暖かみ、香りが空間を包み込みます。使用する木材は地域で一般的に流通するJAS製材及び集成材を採用。さらに住宅用接合金物を使用することで経済性に優れた、特殊工法に依らない一般的な施工が可能な構造としました。また住宅性能評価における断熱性能「等級4」に相当する高断熱・高気密仕様とし、一日の大半を過ごす子どもたちにとって居心地の良い、温もりのある「家」となることを目指しました。