さいたま市では隣駅の大宮駅付近に高速バスの乗降場が点在し、多くの便が発着していましたが、今回のバスターミナルは、それらをひとまとめにして、大型バスによる交通混雑を解消する目的として、さいたま新都心駅からほど近い場所に整備されたものです。
開業は、東京オリンピック・パラリンピックの開催に間に合わせる事が命題である中、長距離バスの乗降所、観光バス駐車場、一般駐車場、タクシープール、緑地広場及び待合所を暫定的に整備した事業です。
　周辺には大型商業施設やオフィスビル、マンションが立ち並んでいますが、待合所をはじめ乗降所までの全てを木造で計画しており、広い緑地広場と合わせて、施設利用者に安らいでバスなどをお待ち頂けるよう、温もりのある空間作りを目指しました。
　また、限られた予算の中、大断面集成材構造や特殊な金物を用いない構造計画とする等、工事費が増大しないよう常に配慮しながら実施設計を進めた案件です。